III-2 脳神経の解剖モデル

     Part I・II は、実は脊髄神経経由の機能を想定したものだったのです。脳神経経由の機能についても機能モデルに示した5つのカテゴリーがありますが、脊髄神経と異なり脳神経は、入力の性質(たとえば、嗅角・視覚・聴覚)や、出力の性質(たとえば眼球外転)などの機能の面でも、脳に出入りする部位(たとえば脳幹・間脳・終脳)などの解剖の面でも、各神経ごとにユニークです。

     Part IIIでは、まず基本的な脳モデルを踏まえたうえで、機能と解剖の特徴がよく現れていたり局在診断に特に有用な、代表的な脳神経を選び、入力系の脳神経と出力系の脳神経にグループ分けします。次に入力(知覚)と出力(運動)の機能に限定し、各脳神経の解剖的な特徴を示します。最後に回路を解剖モデル上に展開します。

入力系脳神経の入る高さ


I が入る終脳の位置


II が入る間脳の位置


V が入る脳幹の高さ


VIII が入る脳幹の高さ


入力系の末梢神経の入る高さ


出力系の脳神経核のある高さ


脳幹断面図上の脳神経核の配置


脳幹断面図上の脊髄神経経由の回路の配置


等高線理論の矛盾


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