脳幹断面図上の脳神経核の配置

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脳幹断面図上の脳神経核の配置

 

    これまでの解剖モデルの説明では、中央に一つの脳幹網様体があり、前後にそれぞれ出力系の構造・入力系の構造ができ、脳幹では後に後方正中が平衡機能担当の構造が後方へ膨隆することにより左右に開かれるように変形した、としてきた。
≪図 脳幹の断面のモデル これまでの説明≫

 













    しかし、脳神経核のある位置を合理的に理解するためには、もう少し脳を発達させる必要がある。実は、これまで隠していたが、網様体は中央に一つではなく、左右に一つずつの一対の構造なのだ。
≪図 網様体は実は左右にある≫

 

    左右一対ある網様体のそれぞれを中心にして、出力担当の前半部分、入力担当の後半部分ができ、その後全体の中央で後方正中が左右に開くように変形し、全体でハの字になった。

 




    すると、脳幹網様体を中心に顔側と脳室側に、出力と入力がセットになった二重のハの字ができる。
≪図 二重のハの字≫
●この形どこかで見たような?

 

    脳神経核は、この二重のハの字のうち、脳室側ハの字の中に分布する。出力系の脳神経核は赤で示した正中に近いところ(内側)に、入力系の神経核は青で示した正中から離れたところ(外側)に分布する。
●疑核の位置

 

    この脳幹断面図のモデルと本物のアトラスを比べてみると、脳神経核のある位置は、概ね一致している。名称を覚えるためではなく、構造の分布がモデルと似ているか比べるための図である。
≪図モデルと本物のアトラスとの比較 延髄≫
≪図モデルと本物のアトラスとの比較 延髄・橋境界≫
≪図モデルと本物のアトラスとの比較 橋≫

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