このまとめは、画像診断に必要な内容に絞り、機能も解剖も発生途中を想定した単純なモデルを用い、機能による分類という視点から、脳の機能・回路・解剖の
関連を示した、「私なりの理解」を紹介したものです。
そのため、一般的な教科書に網羅されている機能の一部は大胆に削ぎ落としたり、回路を簡略化したり、理解しやすくするために慣用されている用語とは別に独
自の用語を用いたりしています。
Part
I
では、「機能」と「解剖」をモデル化する過程を示し、機能と解剖が根源的には共通の概念図で示すことができる案外単純なもので、覚えるべき内容には限りが
あることを示します。
Part II では、「回路」を機能モデルの順にしたがって、解剖モデル上に展開します。
Part III では、脳神経に限って、Part I・II と同様に、機能・解剖のモデル化と回路を示します。
Part IV では、この本の趣旨にそった解剖名称をつけたアトラスを紹介します。
Part V では、臨床の場面でこのモデルを活かすための手順と練習問題を掲載しています。
全体
を通じて、できる限り用語・図・線・色使いを統一しました。
本文
の記載は、覚えるべき内容を知識の単位として示す意味で、箇条書きにしました。
したがって覚えるべき知識は有限で、理解の程度を得られた知識の数で測ることもできます。
とこ
ろどころにコラムを設け、理解の助けになる背景や仮説(推測・想像・空想を含む)などを紹介しています。
回路
は、原則として右(R)半身に対応することのみを記載しました。
混乱を避けるため、ひとつの図にRL両半身に関連する回路を同時に描くことはありません(これは一つひとつを理解した上で、自分でやってみるほうがよいの
です)。
見開
きの左ページにイラスト、右ページに文の構成を基本としています(読者のR大脳半球にイラストが、L大脳半球に文字が投射され、楽に読めるようにしたささ
やかな配慮です)。
Part I
では、「機能モデルができるまで」と、「解剖モデルができるまで」を、いわゆるパラパラまんが(アナログ式YouTube?)で動画的に理解できる楽しい
仕掛けを施してあります。
一時停止・早送り・巻き戻しが自由自在です。
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