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  運動の機能は、@運動促進、A運動抑制、B筋緊張維持、C協調運動、の4つからなる。
●運動のグループ分け

 

  @運動促進機能の障害の症状は、麻痺である。A運動抑制機能の障害の症状は、腱反射亢進および病的反射の出現である。B筋緊張維持機能の障害の症状は、C筋緊張の異常である。協調運動機能の障害の症状は、協調運動障害である。
●失調について

 

  B筋緊張維持は古い機能で鳥類以下ではこれが運動機能の中心である。@運動促進、A運動抑制、C協調運動は新しい機能である。一般に、新しい機能ほど脆く、障害されたときに症状として目立つ。

 

□ A運動抑制機能は、@運動促進機能と拮抗する形で@をサポートする機能である。

C協調運動機能は、@運動促進機能を調整する形で@をサポートする機能である。

 

    解剖的に、運動の機能を担当する構造は中枢神経の前側にある。また、一般に、新しい機能を担当する構造は、より表層にあり、大きく出っ張る。

 

    したがって、新しい機能である@運動促進、A運動抑制、C協調運動を担当する構造は、横断面上、前側表層にあり、B筋緊張維持は前側深層にある。
≪図 中脳での例≫

 

    @運動促進とA運動抑制を担当する主な構造は大脳皮質(終脳のうち新しい部分)、C協調運動を担当する主な構造はNeocerebellum(小脳のうち新しい部分)、B筋緊張維持を担当する主な構造は線状体(終脳のうち古い部分)である。