●内側毛帯の位置

関節加重覚の回路に相当する内側毛帯は、入力の機能でありながら出力系の構造が分布するはずの、顔側内側の正中付近にあり、モデルと合致しない。これは、関節荷重覚の回路がこの断面より下の断面内で交叉した直後だからだ。これより上のスライスにいく(視床へ近づく)に従って、温痛覚の回路に相当する外側脊髄視床路に追い付いてくる。数学的に考えて、交叉するには正中を通る必要があるが、モデルで示したとおり、脳幹は後が開くハの字をしている。言い換えると前が閉じている。ということは、正中線上には基本的に出力系の構造しかない。だから入力系の機能の回路であっても、脳幹の中で交叉のために正中を通過するには必ず出力系の構造の中を横切らなければならないのである。

 


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